とと姉ちゃん|ちとせ製作所が汚名返上!史実のエピソードは?

 

朝ドラ『とと姉ちゃん』では、「あなたの暮し」の商品試験で

自社のトースターを酷評され、返品の山となったちとせ製作所

商品を改良します!

 

当初は社長の田中(螢雪次朗)があなたの暮し出版に乗り込んできますが、

常子の「商品試験はメーカーのためでもある」という趣旨に納得して翻意。

 

別れ際には大手でも作れないようないい製品を製作することを約束しました。

 

商品試験はその結果によってはメーカーの経営状態を左右しかねないことに

心が揺らいでいた常子でしたが、この田中の言葉で迷いは吹っ切れたようで、

試験を継続していくことを決心しました。

 

そんなちとせ製作所が汚名返上とばかりに、改良したトースター

製作します!

 

商品テスト

 

コンテンツ

ちとせ製作所が汚名返上! 史実のエピソードは?

 

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ちとせ製作所の田中が再びあなたの暮し出版を訪れて、

改良したトースターを持参するのはちょうど同誌と

アカバネ電器製造との戦いの真っ最中です。

 

アカバネとは真逆な対応でしたが、どうやら新製品のトースターも

及第点を与えることができるレベルだったようです。

 

恐らく「あなたの暮し」の商品試験でも、この改良したトースターを試験して

記事に掲載するものと思われます。

 

先に挙げた「商品試験はメーカーのためでもある」という趣旨もまっとう

されたことで、田中はもちろんのこと常子や花山も満足するオチとなるようです。

 

ところでこの一連のちとせ製作所のエピソードの下敷きになっているのは、

特定のメーカーというわけではなく、「暮しの手帖」の商品テストで

酷評されながらもその努力で商品を改良した多くのメーカーの逸話

ベースとなっています。

 

同誌の商品テストは非常に厳格で公正な基準でおこなった反面、

欠陥商品などに対してはかなりの論調で酷評します。

 

たとえば石油ストーブの試験では英国製のアラジン社ブルーフレームに

大きく性能で劣った国産メーカーを「国産の名に恥を塗る

とまで酷評しました。

 

また食器洗い機についても、ナショナルや日立などの製品については

愚劣な食器洗い機」とまで言っています。

 

他にもサンヨーの脱水乾燥洗濯機は「役に立たない」、電気ミシンでは

ブラザーなどの商品を「足踏みミシンを買い替えるほどのものではない」

と酷評しています。

 

このように「暮しの手帖」の商品テストで辛辣な評価を受けた商品は

数え切れないほどありますが、わざわざこのような表現をしているのは

テストを指揮していた花森安治がメーカーの努力を喚起するためと考えます。

 

そして各メーカーもそれに応えて努力を重ね、石油ストーブの2度目のテストでは

合格点を与えられる国産メーカーも登場しますし、他の電化製品でも

高い評価を受けることになる商品も現われます。

 

この点で特に印象深いエピソードは、昭和46年(1971年)の

二層式洗濯機です。

 

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当時の二層式洗濯機は売れ線商品だったので、各メーカーともに

しのぎを削って新製品を開発していました。

 

ところが最大手のナショナル(現パナソニック)がいきなり

従来の半値の製品を売り出すと、当時業界2位のサンヨー

これに対抗して同様の価格帯の商品を発売します。

 

あまりに安い製品を売り出したため粗悪品だと疑った「暮しの手帖」は、

同年10月の2世紀14号(通算では114号)で

「半値になった二層式脱水せんたく機をテストする」で取り上げます。

 

しかしナショナル、サンヨーの製品とも従来品と何ら性能が劣らないばかりか、

いくつかの改良点が評価されています。

 

それまで電気洗濯機に関しては同誌の評価が厳しく合格点を与えられた

商品はありませんでしたが、値段も半額ということもあり、

初めてこの2機種の購入を勧めています

 

洗濯機に関しては第35号(昭和31年)から商品テストがはじまり、

第56号(昭和35年)、第60号(昭和36年)、第71号(昭和38年)、

第79号(昭和40年)、第100号(昭和44年)とここまで6回もの

テストがおこなわれています。

 

そしてようやく15年目にしてはじめて合格点を与えられた機種が

登場したのですが、この間のメーカーの努力は想像に難くないでしょう。

 

まさに同誌の商品テストとメーカーの努力が、今日の日本製の高評価を

作り上げたのですね♪

 

ドラマのちとせ製作所には特定のモデルは存在しませんが、

数多くのメーカーの努力の結晶のようなエピソードなのです!

 

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4 Responses to “とと姉ちゃん|ちとせ製作所が汚名返上!史実のエピソードは?”

  1. だ〜ちゃん より:

    実に詳しく書いてらっしゃるので楽しく読ませていただいております。
    ちゃんと調べて書いてらっしゃるところに感心することしきりです。
    しかし、これは諸説有りますが
    「汚名挽回」は私は誤用だと思います。
    「汚名返上」もしくは「名誉挽回」かなと・・。

    • rekidora より:

      だ〜ちゃん様

      コメントありがとうございました!
      あら~本当ですね! ここは汚名返上か名誉挽回が適切ですw

      わざわざのご指摘感謝いたします!
      また当サイトをご拝読していただきありがとうございます!

  2. ホット姉 より:

    酷評されて新しく改良するまで少し早すぎないですか?
    原因究明から部品造り実験と過程を踏んで商品として売り出されるまで1年?くらいでできますか?(素人で申し訳ないですが)

    • rekidora より:

      ホット姉様

      ご指摘の通りだと思いますv

      わたしもこのあたりは素人ですが、こんなに早くいい製品ができるなら、
      どのメーカーも苦労しないですよね?

      恐らくちとせはアカバネと真逆の対応ですから、アカバネの悪質性を浮き彫りにしたいがために、
      同社との対決に向かう過程で描いておきたかったと思います。

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